2008年 08月 31日
土ぼたると夜行性動物探検ツアー |
この日は、日本からインターネットで現地の日系旅行社(?)「どきどきツアーズ」に予約しておいた「土ぼたると夜行性動物探検ツアー」に参加しました。このツアーでは、オーストラリア固有の動物をいろいろ見に行くことになっているのですが、個人的に一番の楽しみは、カモノハシでした。およそ10年前にシドニーに行った際、是非カモノハシを見たいと思って、タロンガ動物園に行ったのですが、残念ながらその時は見ることができませんでした。カモノハシの飼育ケースには、客の目が届かないような、隠れ場所が作ってあって、どうもそこにずっといたらしいんです。それで、今回も、カモノハシに挑戦しようというわけです。
ツアーは、市内のいくつかのホテルで参加者をピックアップし、さらにキュランダでもピックアップしながら山の方に入っていきます。途中で、野生のワラビーが観察できるポイントまで来ると、車の中からワラビーの観察。我々が外に出ると、逃げてしまうらしいので。もっとも、観察した場所は、人里離れた山奥というわけではなく、どちらかというと住宅街のそばにある林みたいな、空き地みたいなところ。
その後、さらに奥に入っていって、まずバスから降りて見たのは、巨大蟻塚。高さは人の背丈以上あります。オーストラリア初日に、緑色の蟻を見ましたが、この蟻塚の蟻はそれとは違いました。中の蟻を、ガイドさんが棒にくっつけて取り出して見せてくれました。ここでは、これだけ。さらに奥に進みます。
次に向かったのが、ロックワラビーの餌付け場所。岩場に住むワラビーです。絶滅しかかっていたのを、人の手で増やそうとしていたのか、しているのかそんな状況らしくて、そのためか、人の手で餌をやっていいみたい。で、このワラビーですが、もうめちゃくちゃ可愛いんですよ。掌に餌をのせて、ワラビーの前に差し出すと、前足をちょこんとこちらの掌にかけて、餌を食べるんです。「連れて帰りたい」という人がいるというのもうなずけます。もちろん不可能ですよ。
さて、ロックワラビーの次は、野鳥の観察です。湖にいって、湖畔の観察用小屋から、水辺に集まってくる鳥を観察します。しかし、哺乳動物に比べて、やはり鳥は、正直、ちょっとテンションが下がってしまいます。すみません。鳥は結構いるんですが、どれがどれだか、今ひとつわからなくて。きっと、いろいろ知識があったら面白いんでしょうね。この鳥を観察している時点で、曇っていたせいもありますが、結構日が傾いてまして、もちろん「夜行性動物探検ツアー」ですから、いいんでしょうが、果たして期待のカモノハシが本当に見られるのかちょっと心配に。
しかし、そんな心配をよそにツアーは、次の目的地へ向かいます。次の目的地では、動物ではなく、カーテンフィグツリーという、巨大な植物を見に行くのです。これは、宮崎駿の映画に出てくるらしくて、日本人には人気のスポットみたいです。私は、宮崎映画は一つも見たことがないので、そういう興味は全くなかったのですが、この植物ななかなか巨大で、ユニークな形をしていて面白かった。空中のかなり高いところから何本もの根を垂らしているイチジク。この根が帯状に広がっていて、あたかもカーテンの様。このイチジクが別の大木に絡まって、その大木の枝から根を垂らしているのか、そもそもイチジクの木が巨大で、かつ横にのばした枝から根が出ているのか、たぶん説明があったと思うんですが、写真を撮るのに夢中で聞いていませんでした。森の中にこのツリーがあって、このツリーをぐるりと囲むように遊歩道が整備されています。ここを一回り歩いて観察。宮崎映画では、この他にも、このツアーで最後に見る土蛍とか、ケアンズ近郊にあるパロネラパークなどが、モデルとして使われているらしいですね。アイディアのソースになっているらしいです。
さあ、そして次は、待ちに待ったカモノハシです。細い川べりまで車で行き、車を降りて探します。ここは、カモノハシがよく観察されるポイントとのことです。水面は我々の立っている岸から数メートル下にあって、この付近に生息しているカモノハシが、息継ぎのたびに川面に姿を現すらしい。しかし、人の声や大きな音を聞くと、警戒して姿を現さないということで、静かに川沿いを移動しながら、探しました。すると、果たして、カモノハシは姿を現しました。最初遠くの方で水面に少しだけ、黒っぽいものが泳いでいくのが見え、その姿がすぐ見えなくなります。しばらくその辺りをみていると、少し離れたところで、また黒っぽいものが浮上してきます。それは、確かに遠目にも、私の知っているカモノハシでした。割と小さいんですね。カモノハシ。しかし、これではちょっと遠いんで、ちょっと不満。場所を移動して、探しました。じっと、対岸付近の川面を見つめ続けていると、私の後ろにいた人が「カモノハシが出てますよ」と小声で教えてくれました。それは、対岸ではなく、こちら側の岸辺、本当に私の目の前でした。といっても2、3メートル下ですが。あわてて、写真を撮ろうとしましたが、間に合いませんでした。でも、この目で、確かにしっかりと、カモノハシを確認しました。野生なので、間近でじっくりというわけにはいきませんが、念願がかないました。
実は、カモノハシ観察場所のすぐそばがこのツアーで利用しているキャンプ場(?)で、ここで夕食になりました。食事は、ドライバーたちが準備した、焼き肉、野菜、スープなど。まあ、素朴な料理ですね。食事をしていると、ポッサムや、ハナナガバンディクートなどが姿を現しました。彼らは、このツアー客が、この時間帯にこの場所で食事をすることを知っているようで、ここに餌をもらいに来るのです。パンをちぎってやると、前足でつかんで食べる様子が、またかわいらしい。食事を終えると、ポッサム観察&撮影会になりました。
その後、「夜行性動物探検ツアー」の一行は、食事をした場所のすぐ脇に広がる林の中を散策しました。これ、たぶん、林の中にいる夜行性動物を見つけて観察しようという趣向なのだと思います。灯りのない暗闇を懐中電灯を手にガイドさんに連れられて進んでいくのですが、そう簡単に野生動物が徘徊しているわけでもありません。ところどころ小さな動物はいるのですが、当然のことながら我々が近づくと逃げてしまいます。
林の散策が済んだら、終わりではありません。この後、星空観察。そして土蛍観察があるのです。車で次ぎのポイントへ移動します。辺りは真っ暗。なんだか農場のような、私有地のようなところに入っていくのですが、どこにいるのか、全くわかりません。それくらい民家や町の灯りが無いところまでやってこないと、星の観察や、土蛍の観察はできないということなんでしょうね。
まずは星空観察。なんとなく、同じ旅行社のいくつかのグループが、土蛍を次々と観察する、その待ち時間に星空観察をする段取りになっているみたいでした。この日は、月が出ていたこともありますが、月明かりがとても明るい。本が読めるくらいです。ガイドさんによると、オーストラリアの月明かりは日本に比べて明るいらしいのですが、これは、オーストラリアでオゾン層が薄い(らしい)こととも関係があるのでしょうか? ここで、日本では見られない南十字星などをしっかりと紹介してもらいました。
そして、順番がやってきたので、土蛍を見に向かいます。星空観察したところからは徒歩で、数分のところ。ちょっと低くなっている、小さな水の流れ(川?)のある所です。対岸が、ちょっと高く、崖のようになっている、その崖の辺りにいるのです。とにかく、光がとても微弱なので、我々もかなり目を慣らす必要があります。そこで、ガイドさんの号令の下、一旦みんなで目を閉じて、そして、再びの号令で目を開いて観察しました。じっと崖の方を見ていると、確かに何となく光りが点々とあるように見えます。気のせい? そんな感じもしないではありませんでした。それに、水の流れ越しに対岸の崖を遠目に見ているので、果たして何が光っているのかも確かめられませんでした。でも、これがとても珍しい土蛍なんですね。予想以上に光りは弱いものでした。初めてこれを発見した人は凄い視力の持ち主だったのではないでしょうか。因みに、この土蛍、撮影は禁止でした。もっとも、相当高感度のデジタルカメラでも持って行かなければ写らないように思いました。
以上でツアーは終わり。ケアンズ市内に帰ってくると、すっかり深夜です。ホテルまで送ってもらって、ドライバー、ガイドさんとお別れしました。このツアーのガイドさんというか、私が参加した他のドキドキツアーズのガイドさんも含めて、皆さんとても明るくて楽しい感じの人ばかりでした。もしかしたら、本当は、もっと退屈(?)かもしれないツアー(だって、ツアー内容は自然の動物観察だけですよ)も、面白い話しで無理矢理盛り上げてくれるます。ケアンズには、比較的小さな子供を連れてくる人も結構いるようなので、その辺、かなり苦心というか努力されているんでしょうね。とてもよかった。また、ロックワラビーに会いに行きたいです。
ツアーは、市内のいくつかのホテルで参加者をピックアップし、さらにキュランダでもピックアップしながら山の方に入っていきます。途中で、野生のワラビーが観察できるポイントまで来ると、車の中からワラビーの観察。我々が外に出ると、逃げてしまうらしいので。もっとも、観察した場所は、人里離れた山奥というわけではなく、どちらかというと住宅街のそばにある林みたいな、空き地みたいなところ。
その後、さらに奥に入っていって、まずバスから降りて見たのは、巨大蟻塚。高さは人の背丈以上あります。オーストラリア初日に、緑色の蟻を見ましたが、この蟻塚の蟻はそれとは違いました。中の蟻を、ガイドさんが棒にくっつけて取り出して見せてくれました。ここでは、これだけ。さらに奥に進みます。
次に向かったのが、ロックワラビーの餌付け場所。岩場に住むワラビーです。絶滅しかかっていたのを、人の手で増やそうとしていたのか、しているのかそんな状況らしくて、そのためか、人の手で餌をやっていいみたい。で、このワラビーですが、もうめちゃくちゃ可愛いんですよ。掌に餌をのせて、ワラビーの前に差し出すと、前足をちょこんとこちらの掌にかけて、餌を食べるんです。「連れて帰りたい」という人がいるというのもうなずけます。もちろん不可能ですよ。
さて、ロックワラビーの次は、野鳥の観察です。湖にいって、湖畔の観察用小屋から、水辺に集まってくる鳥を観察します。しかし、哺乳動物に比べて、やはり鳥は、正直、ちょっとテンションが下がってしまいます。すみません。鳥は結構いるんですが、どれがどれだか、今ひとつわからなくて。きっと、いろいろ知識があったら面白いんでしょうね。この鳥を観察している時点で、曇っていたせいもありますが、結構日が傾いてまして、もちろん「夜行性動物探検ツアー」ですから、いいんでしょうが、果たして期待のカモノハシが本当に見られるのかちょっと心配に。
しかし、そんな心配をよそにツアーは、次の目的地へ向かいます。次の目的地では、動物ではなく、カーテンフィグツリーという、巨大な植物を見に行くのです。これは、宮崎駿の映画に出てくるらしくて、日本人には人気のスポットみたいです。私は、宮崎映画は一つも見たことがないので、そういう興味は全くなかったのですが、この植物ななかなか巨大で、ユニークな形をしていて面白かった。空中のかなり高いところから何本もの根を垂らしているイチジク。この根が帯状に広がっていて、あたかもカーテンの様。このイチジクが別の大木に絡まって、その大木の枝から根を垂らしているのか、そもそもイチジクの木が巨大で、かつ横にのばした枝から根が出ているのか、たぶん説明があったと思うんですが、写真を撮るのに夢中で聞いていませんでした。森の中にこのツリーがあって、このツリーをぐるりと囲むように遊歩道が整備されています。ここを一回り歩いて観察。宮崎映画では、この他にも、このツアーで最後に見る土蛍とか、ケアンズ近郊にあるパロネラパークなどが、モデルとして使われているらしいですね。アイディアのソースになっているらしいです。
さあ、そして次は、待ちに待ったカモノハシです。細い川べりまで車で行き、車を降りて探します。ここは、カモノハシがよく観察されるポイントとのことです。水面は我々の立っている岸から数メートル下にあって、この付近に生息しているカモノハシが、息継ぎのたびに川面に姿を現すらしい。しかし、人の声や大きな音を聞くと、警戒して姿を現さないということで、静かに川沿いを移動しながら、探しました。すると、果たして、カモノハシは姿を現しました。最初遠くの方で水面に少しだけ、黒っぽいものが泳いでいくのが見え、その姿がすぐ見えなくなります。しばらくその辺りをみていると、少し離れたところで、また黒っぽいものが浮上してきます。それは、確かに遠目にも、私の知っているカモノハシでした。割と小さいんですね。カモノハシ。しかし、これではちょっと遠いんで、ちょっと不満。場所を移動して、探しました。じっと、対岸付近の川面を見つめ続けていると、私の後ろにいた人が「カモノハシが出てますよ」と小声で教えてくれました。それは、対岸ではなく、こちら側の岸辺、本当に私の目の前でした。といっても2、3メートル下ですが。あわてて、写真を撮ろうとしましたが、間に合いませんでした。でも、この目で、確かにしっかりと、カモノハシを確認しました。野生なので、間近でじっくりというわけにはいきませんが、念願がかないました。
実は、カモノハシ観察場所のすぐそばがこのツアーで利用しているキャンプ場(?)で、ここで夕食になりました。食事は、ドライバーたちが準備した、焼き肉、野菜、スープなど。まあ、素朴な料理ですね。食事をしていると、ポッサムや、ハナナガバンディクートなどが姿を現しました。彼らは、このツアー客が、この時間帯にこの場所で食事をすることを知っているようで、ここに餌をもらいに来るのです。パンをちぎってやると、前足でつかんで食べる様子が、またかわいらしい。食事を終えると、ポッサム観察&撮影会になりました。
その後、「夜行性動物探検ツアー」の一行は、食事をした場所のすぐ脇に広がる林の中を散策しました。これ、たぶん、林の中にいる夜行性動物を見つけて観察しようという趣向なのだと思います。灯りのない暗闇を懐中電灯を手にガイドさんに連れられて進んでいくのですが、そう簡単に野生動物が徘徊しているわけでもありません。ところどころ小さな動物はいるのですが、当然のことながら我々が近づくと逃げてしまいます。
林の散策が済んだら、終わりではありません。この後、星空観察。そして土蛍観察があるのです。車で次ぎのポイントへ移動します。辺りは真っ暗。なんだか農場のような、私有地のようなところに入っていくのですが、どこにいるのか、全くわかりません。それくらい民家や町の灯りが無いところまでやってこないと、星の観察や、土蛍の観察はできないということなんでしょうね。
まずは星空観察。なんとなく、同じ旅行社のいくつかのグループが、土蛍を次々と観察する、その待ち時間に星空観察をする段取りになっているみたいでした。この日は、月が出ていたこともありますが、月明かりがとても明るい。本が読めるくらいです。ガイドさんによると、オーストラリアの月明かりは日本に比べて明るいらしいのですが、これは、オーストラリアでオゾン層が薄い(らしい)こととも関係があるのでしょうか? ここで、日本では見られない南十字星などをしっかりと紹介してもらいました。
そして、順番がやってきたので、土蛍を見に向かいます。星空観察したところからは徒歩で、数分のところ。ちょっと低くなっている、小さな水の流れ(川?)のある所です。対岸が、ちょっと高く、崖のようになっている、その崖の辺りにいるのです。とにかく、光がとても微弱なので、我々もかなり目を慣らす必要があります。そこで、ガイドさんの号令の下、一旦みんなで目を閉じて、そして、再びの号令で目を開いて観察しました。じっと崖の方を見ていると、確かに何となく光りが点々とあるように見えます。気のせい? そんな感じもしないではありませんでした。それに、水の流れ越しに対岸の崖を遠目に見ているので、果たして何が光っているのかも確かめられませんでした。でも、これがとても珍しい土蛍なんですね。予想以上に光りは弱いものでした。初めてこれを発見した人は凄い視力の持ち主だったのではないでしょうか。因みに、この土蛍、撮影は禁止でした。もっとも、相当高感度のデジタルカメラでも持って行かなければ写らないように思いました。
以上でツアーは終わり。ケアンズ市内に帰ってくると、すっかり深夜です。ホテルまで送ってもらって、ドライバー、ガイドさんとお別れしました。このツアーのガイドさんというか、私が参加した他のドキドキツアーズのガイドさんも含めて、皆さんとても明るくて楽しい感じの人ばかりでした。もしかしたら、本当は、もっと退屈(?)かもしれないツアー(だって、ツアー内容は自然の動物観察だけですよ)も、面白い話しで無理矢理盛り上げてくれるます。ケアンズには、比較的小さな子供を連れてくる人も結構いるようなので、その辺、かなり苦心というか努力されているんでしょうね。とてもよかった。また、ロックワラビーに会いに行きたいです。
by 21016bh
| 2008-08-31 23:40
| ケアンズ08